アパレル業界の採用はなぜ難しい?採用のコツやおすすめの採用手法5選を紹介!
「アパレル店員の応募がなかなか集まらない」「採用できてもすぐに辞めてしまう」などのお悩みを抱える採用担当の方は多いのではないでしょうか?
給与が安い、シフト制勤務、体力が必要、人間関係が悪いといったイメージで避けられがちなアパレル業界で、優れた人材を採用することは簡単ではありません。
本記事では、アパレル業界の採用が難しいとされている理由を明らかにするとともに、採用を成功へ導くコツや、おすすめの採用手法をご紹介します。
効果的な採用活動にお役立てください。
目次[非表示]
- 1.アパレル業界の採用が難しい理由
- 2.採用のコツ
- 2.1.ペルソナを設定する
- 2.2.自社分析を行う
- 2.3.具体的な求人票を作成する
- 3.アパレル業界におすすめの採用手法5選!
- 3.1.求人サイト
- 3.2.派遣・人材紹介
- 3.3.SNS採用
- 3.4.リファラル採用
- 3.5.ダイレクトリクルーティング
- 4.分析を強化して採用難を乗り切ろう!
アパレル業界の採用が難しい理由
採用に苦戦している場合、まず「採用がうまくいかない理由」を知ることが重要です。
アパレル企業が採用に苦戦する理由は企業によって異なりますが、以下のような理由が考えられます。
給与が低い
国税庁の調査によると、アパレル店員を含む小売業の平均年収は他業種と比較して低い傾向にあります。
国内給与所得者の平均年収は約443万円、正社員に限定した場合は508万円という結果ですが、アパレル店員の平均年収は約350万円であるため、給与の低さは採用難に大きな影響を与えているでしょう。
出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
シフト勤務
本社勤務の場合は土日休みが一般的ですが、アパレル店員として店頭に立つ場合は基本的にシフト勤務です。
混雑の少ない平日に外出できたり、低価格で旅行に行けるというメリットがある一方で、大型連休は休めなかったり、友人や家族と予定を合せにくいといったデメリットもあります。
連休で帰省する習慣があったり、規則的に勤務したいという方には難しいでしょう。
将来性
コロナウイルスの流行を機に、ネットショッピング需要が急激に拡大し、若年層に留まらず幅広い層がオンラインで洋服を購入するようになりました。
アパレル業界全体の業績は緩やかに回復しており、特に百貨店や専門店といった実店舗の回復は著しいです。
とはいえ、オンライン需要が高まり店舗売上が低迷したブランドも多く、アパレル業界の将来性に不安を感じる人が多いようです。
キャリア
アパレル業界では、一般スタッフから副店長、店長、エリアマネージャーまたは本社職というキャリアアップが一般的ですが、本社職に就けるのはごく一部の狭き門です。
そのため、本社職につきたいと考える人にとっては不向きと言えるでしょう。
また、接客業であるためPCなどの基本的なデジタルスキルを習得する機会が少なく、他業種と比較して転職が難しいと考える人が多いようです。
人間関係
「アパレル業界は 人間関係が良くない」というイメージを持つ人が多いです。
実際は、コミュニケーション能力が高い人が多いため、良好な人間関係でチームワークも高い店舗が多い印象ですが、ドラマや映画などの影響もあり「女性同士の熾烈な争いが起きてそう」という先入観でアパレル業界を避ける求職者も少なくありません。
採用のコツ
ペルソナを設定する
ペルソナとは、採用ターゲットよりも詳細に人物像をイメージできるよう、属性や年齢のみでなく、必要なスキルや経験、価値観などを詳細に設定したものです。
採用関係者で認識にズレが生じると、それぞれ異なる人物像を想定したまま採用が進む恐れがあるため、ペルソナを設定して事前に認識を揃えておきましょう。
ペルソナを設定は社内の共通認識となるほか、人材プール形成や採用基準の明確化につながります。
▾採用ペルソナの設定方法はこちら
自社分析を行う
採用を成功させるためには、自社の現状を十分に理解することが重要です。
分析に苦戦している方には、マーケティング手法の3Ⅽ分析がおすすめです。
採用における3Ⅽ分析は、「競合のアピールポイント(採用市場)」「ターゲットのニーズ」「自社で働く魅力」を分析すると良いでしょう。
「ターゲットニーズ」と「自社で働く魅力」から共有接点、「競合のアピールポイント(採用市場)」と「自社の魅力」の違いから独自性が明確になることで、この2つを満たす独自価値が見えてきます。
▾採用戦略の立て方はこちら
具体的な求人票を作成する
求人票は書き方1つで応募数が大きく異なります。
基本的な項目について、イマイチな例と良い例を解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。
職種
POINT:どのようなブランドで、どのような商品を扱うのかが一目でわかるように記載することが重要です。
イマイチな例 |
・販売スタッフ
・アパレル販売員
・接客業
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良い例 |
・レディースブランド〇〇の販売スタッフ
・ロンドン発の有名ブランド!オープニングスタッフ
・接客経験者歓迎!カジュアルブランド渋谷店の販売スタッフ
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仕事内容
POINT:アパレル店員の仕事というとレジや接客をイメージしがちですが、入社後のギャップを防ぐためにも、お客様から見えない業務も詳細に記載することが重要です。
イマイチな例 |
店舗にて、接客・販売・会計などの基本的な販売業務をお任せします。 |
良い例 |
店舗にて、接客や販売、会計などの業務を中心にお任せします。
20~30代の女性のお客様が多く、洋服以外にもシューズやアクセサリーなどのアイテムを多数取り扱っています。
そのほか、シーズンや新作アイテムの入荷に合わせたディスプレイ変更や店舗のSNS更新、検品業務なども行っていただきます。
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応募資格
POINT:「どのような人物を求めているか」を明確にすることで、採用条件にマッチした人材からの応募が期待できます。
イマイチな例 |
・未経験OK!経験者も大歓迎!
・アパレル販売経験をお持ちの方
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良い例 |
・「アパレル販売は初めて」という方も大歓迎!ファッションに興味のある方ならOK
・アパレル販売経験をお持ちの方(雇用形態、経験年数、ブランドは問いません)
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その他、アピール欄を記載する場合は、自社が考える魅力と採用したい人物像が感じる魅力は必ずしも同じではないので、ペルソナの精度を上げたうえで魅力を訴求するようにしましょう。
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アパレル業界におすすめの採用手法5選!
求人サイト
多様な業種が掲載されている総合求人サイトは登録者が多いというメリットがある一方で、求人が埋もれる可能性もあります。
そのため、求人サイトは総合型と特化型の2種を併用することがおすすめです。
自社のターゲット層とマッチしていない場合、母集団形成にかけた費用や時間が無駄になってしまう可能性が高いため、「なかなか応募が集まらない」という場合はアパレルに特化した求人サイトも利用してみましょう。
派遣・人材紹介
派遣や人材紹介を通じて、人材を確保する方法もおすすめです。
上記のサービスを提供する会社は、企業の採用要件に見合った人材を派遣・紹介してくれるため、早期で即戦力を確保したい場合に適しています。
人材会社を選定する場合は、アパレル業界に強い人材会社に依頼することで、高スキル人材を早期で確保することが可能です。
SNS採用
近年のアパレル業界は、販売員がインフルエンサーとして活躍しているケースが多く見られます。
自社にインフルエンサースタッフが在籍している場合は、アカウントで採用情報を配信してもらうなどSNS採用に注力すると良いでしょう。
また、スタッフ個人のアカウントでなくてもブランドアカウントで求人情報を配信することも有効です。
リファラル採用
リファラル採用とは、自社の社員やスタッフから知人を紹介してもらう採用手法です。
欧米では既に主流の採用手法となっており、近年は日本でも導入する企業が増えています。
リファラル採用は、採用ターゲットを十分に理解したスタッフが紹介するため、採用ミスマッチが起こりにくく、定着率も高い傾向にあるため、アパレル業界におすすめの採用手法です。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、気になる求職者に直接アプローチし、応募へつなげる採用手法です。
求める人材にピンポイントでアピールできるメリットがるため、優秀な人材の獲得を強化している企業が多く利用している「攻めの採用手法」です。
有名企業をはじめ数多くの企業が導入しているため、優秀な人材にアプローチするには人材会社が提供するスカウト代行サービスの活用も検討してみると良いでしょう。
▾【無料ダウンロード】採用力がアップする採用代行サービス
分析を強化して採用難を乗り切ろう!
今回は、「なかなか応募が集まらない」「採用できてもすぐに辞めてしまう」など採用にお困りのアパレル企業に向けて、アパレル業界の採用が難しい理由や採用のコツをご紹介しました。
採用の質を高めるポイントは以下の通りです。
1.ペルソナを設定する
2.自社分析を行う
3.具体的な求人票を作成する
採用に苦戦しているアパレル企業は、自社にマッチした人材を採用するためにも、本記事を参考に採用活動を見直してみましょう。
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