第二新卒を採用するメリット!注目される背景と採用のポイントも徹底解説!
日本では深刻な人手不足が続いており、採用活動に苦戦している企業は少なくありません。
新卒採用においても、企業の採用枠に対して求職者が少ない売り手市場が続いています。
そのため、多くの企業で採用枠を満たせず、定員割れが発生しています。
そこで注目を集めているのが、「第二新卒」の採用です。
本記事では、第二新卒の定義や注目されている背景、メリットについて詳しく解説しています。
第二新卒採用を成功させるポイントもご紹介していますので、是非ご覧ください。
目次[非表示]
- 1.第二新卒とは?
- 1.1.「新卒」「既卒」との違いは?
- 1.2.中途採用との違いは?
- 2.第二新卒採用が注目されている背景
- 3.第二新卒を採用するメリット
- 3.1.通年採用できる
- 3.2.育成コストが抑えられる
- 3.3.企業風土に馴染みやすい
- 3.4.競争率が低い
- 4.第二新卒採用を成功させるポイント
- 4.1.採用ペルソナを明確にする
- 4.2.前職の退職理由を確認する
- 4.3.入社後のサポートに注力する
- 5.第二新卒採用で若手の人材確保を強化しよう!
第二新卒とは?
「新卒」「既卒」との違いは?
第二新卒とは、一般的に「新卒入社して3年目以内のビジネスパーソン」を指すことが多いですが、ハッキリとした定義はありません。
似た言葉に「新卒」や「既卒」という言葉がありますが、違いは以下のとおりです。
第二新卒 |
新卒で入社後に1~3年で離職し、再就職を目指している方 |
新卒 |
3月末で卒業見込の学生で、初めて社会人として働く方 |
既卒 |
学校卒業後に進学や就職をしていない方 |
上記から分かる通り、「第二新卒」と「新卒」「既卒」の大きな違いは、社会人経験があるかどうかです。
中途採用との違いは?
「第二新卒」は社会人経験のある人を指すため、「中途」にも該当すると言えます。
前述のとおり、第二新卒には明確な定義がないものの、新卒入社してから3年以内に転職する人材を指します。
一方で、中途は1社以上の社会人経験がある方全般を指す言葉です。
第二新卒 |
新卒で入社後に1~3年で離職し、再就職を目指している方 |
中途 |
1社以上の社会人経験がある方 |
上記のとおり、中途採用は就業経験が長い方も含むため、「即戦力」や「教育コストの削減」を目的として採用を実施する場合は「中途採用」と記載すると良いでしょう。
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第二新卒採用が注目されている背景
第二新卒採用が注目されている背景には、大きく2つの要因が挙げられます。
1つ目は、新卒採用の売り手市場が続いていることです。
新卒採用の人材獲得が激化しており、採用数が採用予定人数に満たない企業が増えています。
今後も売り手市場が続くことが予測されているため、新卒からそれほど時間が経過しておらず、通年採用ができる第二新卒に注目が集まっています。
2つ目は、早期離職が増えていることです。
厚生労働省の調査※¹によると、新規大卒就職者において就業後3年以内の離職率は32.3%でした。
つまり、新卒の3人に1人が退職していることになります。
第二新卒採用は新卒採用に次ぐ人材獲得のチャンスとして、若手採用に注力する企業を中心に導入する企業が増えました。
※¹出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11805001/001158687.pdf
第二新卒を採用するメリット
通年採用できる
新卒採用は基本的に4月入社ですが、第二新卒は通年採用が可能です。
そのため、企業側のタイミングで採用活動時期や入社時期を決められるというメリットがあります。
また、通常の中途採用と同様に、新卒採用と比較して内定・入社までのフローがシンプルなため、数週間と短期間で採用できる点も大きなメリットでしょう。
育成コストが抑えられる
第二新卒は社会人経験があるため、基本的なビジネスマナーが身についているというメリットがあります。
新卒採用で入社した企業で既に社会人の基礎を学んでいるため、新卒や既卒と比較して、育成に掛ける時間と費用を大幅に削減できるでしょう。
また、前の会社で裁量権が大きかった場合は、即戦力として活躍してもらえる可能性も十分にあります。
企業風土に馴染みやすい
社会人経験が長い場合、即戦力としての活躍が期待できる反面、前の会社の習慣やルールを引きずってしまう傾向があります。
一方で、第二新卒は社会人経験があるものの、在籍期間が短いため、会社や仕事に対しての固定観念それほど強くないことが特徴です。
そのため、自社の社風や文化に馴染みやすい点もメリットと言えます。
競争率が低い
現在、新卒採用は売り手市場の影響で、採用予定人数を採用できない企業が増えています。
第二新卒は言葉としてもまだ新しく、新卒採用や中途採用と比べて導入している企業が少ないため、比較的人材を獲得しやすいのが特徴です。
今後も売り手市場が続くと予測されるため、第二新卒をメインターゲットとすることで、応募者が集まる可能性は十分にあります。
第二新卒採用を成功させるポイント
採用ペルソナを明確にする
第二新卒は新卒入社後1~3年で離職した方を指すため、スキルに差がある点が特徴です。
新卒同様の人材もいれば、ある程度の期間を就業し、スキルが身についている人材もいます。
そのため、第二新卒採用を実施する場合には、どの部署に配属し、どのようなスキルを持っている人材を必要としているのか、採用ペルソナを明確にしておきましょう。
採用ペルソナによって、採用基準も異なってくるため、詳細な部分まで話し合い、社内の認識を揃えた上で採用活動を進めることが成功のポイントです。
採用ペルソナの立て方は以下記事をご覧ください!
前職の退職理由を確認する
第二新卒は、入社した会社を早期離職しているため、前の会社で何らかのミスマッチがあったと想定されます。
自社とのマッチ度やキャリアパスを推し量るためにも、面接時に詳細な退職理由を聞き出すことが重要です。
理想のキャリアやどのような職業観を持っているかなど、面接時に多角的に質問し、入社後のミスマッチを防いでいきましょう。
入社後のサポートに注力する
第二新卒は社会人経験があるからといって、中途採用社員と同じようなレベルを期待していると、「独り立ちまで思ったよりも時間がかかった」という状況に陥る可能性があります。
新卒採用と同様に、ポテンシャルを重視した採用であることを念頭において、メンター制度や研修の導入など入社後のサポートに注力しましょう。
入社後のサポートに注力することで、早期に活躍する人材へと成長することが見込めます。
効果的な研修については以下記事をご覧ください
第二新卒採用で若手の人材確保を強化しよう!
年々難易度が高まる若手の採用を補う手立てとして注目される「第二新卒」について解説しました。
第二新卒は中途採用と比較するとスキル面は劣りますが、以下のような面では新卒採用・中途採用とは違ったメリットがあるのではないでしょうか。
第二新卒採用に注力するメリット
・基本的なビジネススキルが身についている
・柔軟性、適応力が高く企業に馴染みやすい
・通年採用が可能で、企業のニーズに合わせて採用できる
新卒採用で採用予定人数が不足しているといった企業は、第二新卒採用を検討してみてはいかがでしょうか。
「第二新卒採用を実施したいが、初めての試みで不安」という方は、採用のプロに相談・業務を委託できる採用代行サービスの利用もおすすめです!
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