実施しただけではダメ?!効果的な研修とは?目的や効果を高めるポイントを解説
近年、就職活動において、企業選びの際に「研修制度が充実しているか」を重視する求職者が増えています。
学情の調査によると、就職活動において「研修・教育制度を重視する」と回答した学生が8割を超える結果となりました。※¹
こうした傾向から、研修制度の充実に注力する企業が急激に増加しています。
一方で、研修を実施するも「研修の効果を感じられない」と苦戦している企業も多いようです。
本記事では、効果の高い研修を実施するための注意点や、成功のポイントについて解説いたします。
是非参考にしてください。
※¹出典:『あさがくナビ2024登録会員対象 2024年卒学生の就職意識調査(研修・教育制度) 2023年4月版』 (https://service.gakujo.ne.jp/press/230426)
目次[非表示]
- 1.今さら聞けない「研修」の意味とは?
- 2.なぜ研修が必要なのか?研修を実施する目的
- 3.効果の高い研修を実施するための注意点
- 3.1.研修実施をゴールとして考えない
- 3.2.自己分析の機会を与える
- 3.3.PDSサイクルを回す
- 4.研修を成功させるポイント
- 4.1.研修目的を明確にする
- 4.2.社内研修と外部研修を使い分ける
- 5.効果が高い研修を実施して、組織力を高めよう!
今さら聞けない「研修」の意味とは?
企業における研修とは、現在および将来の業務に必要な知識やスキルを習得するために、各種勉強会や講座に参加し、学ぶことを指します。
研修内容は、仕事についての基本的な知識を学ぶ研修、特定の業務に関するスキルを磨く研修、リーダーとしてチームを率いる立場に向けての研修など、受講者のポジションや課題によって異なり、段階的に複数の研修を受講することが重要です。
なお、研修は大きく社内研修と外部研修の2種類に分けられます。
社内研修 特定の分野において知識・スキルのある自社の社員が講師となって行う研修
アウトソーシングサービスを利用して専門家が講師として行う研修 |
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なぜ研修が必要なのか?研修を実施する目的
社員のスキルアップ
研修といえば、新入社員研修を想像する方も多いと思いますが、社内全体のスキルアップを目指すためには、各段階で適切な研修を実施する必要があります。
ある程度のキャリアを積んだ社員は、専門的な知識やスキルを身につけたいと考える人が多いため、各々のポジションが抱える課題・必要とするスキルに応じて、適切なタイミングで研修を実施することが効果的です。
スキル向上を目的とする場合は、社外の状況把握や、第三者の視点による新たな気づきを得られるため、専門的な知識を持つ外部の講師に依頼することを推奨します。
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離職防止
個人のキャリア形成をサポートすることは、離職防止につながります。
「社員のキャリア形成をサポートすると、他社に転職してしまうのではないだろうか...」と感じる方もいるかもしれませんが、現在はキャリアプランの実現をサポートできない会社は離職されてしまう時代です。
そのため、資格取得に役立つセミナーなどを実施すると、従業員満足度が高まり、社員の定着率向上も期待できるでしょう。
あくまでも、自社の業務に役立つ知識やスキルを得るためのサポートを行いましょう。
効果の高い研修を実施するための注意点
研修実施をゴールとして考えない
研修において大切なことは、受講者が研修を実施した後に、研修で学んだ知識やスキルを自身のものとして活用できているかです。
特に、社内研修では研修の実施がゴールになってしまう傾向にあります。
効果を高めるためには、研修設計段階で「研修での学び」のみではなく「業務での実践」に着目することが重要です。
そのため、講師や研修に携わる社員は、実際の職場や業務状況を把握したうえで研修を行う必要があり、受講者も状況を整理したうえで研修に臨む必要があります。
自己分析の機会を与える
研修実施後は、一定期間をおいてアンケート調査を行うことが効果的です。
受講者が内容を忘れてしまいそうなタイミングでアンケートを実施することにより、知識の定着を図ることができます。
ここで注意すべき点が、研修の評価で終わるようなアンケートにしないことです。
研修の内容を振り返り、「研修を通して学んだこと」や「研修で身についたこと」を回答してもらうだけでは、効果を高めることは難しいでしょう。
効果を高めるためには、研修後に受講者自身が「学習内容を意識して行動できていること」と「できていないこと」を明確にし、『なぜ』行動できたのか、またはできなかったの要因を分析することが重要です。
PDSサイクルを回す
PDSサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、See(評価・見直し)の3つの過程を回し業務管理を行うことです。
代表的なマネジメントサイクルであるPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善を回し業務管理を行うこと)と比較して、短いスパンでサイクルを回せるため、短期的な目標や日常の細かな業務に適しています。
研修でも受講者自身がPDSサイクルを回せるよう、受講者が研修を通して学んだこと・業務で活かせることを整理した後に、業務で活用し、どの程度実行できていたか振り返る仕組みを構築することが重要です。
研修を成功させるポイント
研修目的を明確にする
研修は、運営者・受講者の貴重な時間を費やすことになるため、時間の無駄にならないためにも、研修目的を明確にしておくことが重要です。
研修目的を明確にせずに進行してしまうと、内容にブレが生じたり、受講者に伝えたいメッセージや学んで欲しい内容が上手く伝わらない可能性が高くなります。
外部の講師に研修を依頼する際も、社内で事前に研修目的を明確にしたうえで、外部講師としっかり認識をすり合わせて実施するようにしましょう。
社内研修と外部研修を使い分ける
研修を成功させるためには、内容によって社内研修と外部研修を使い分けることが重要です。
自社の社員が講師を務める社内研修では、企業理念や経営方針の共有、業務について指導する場合に適しており、コストが削減できるというメリットがあります。
一方で、ノウハウや業務に関する情報においては、自社に蓄積されたものに限られてしまうため、新しい価値観や発想が生まれにくく、社員の刺激にならないというデメリットがあります。
外部研修は、社内にはない考え方やスキルに触れられることから、視野が広がり、より専門的な知識を身につけられるというメリットがあります。
デメリットは、自社で対応するよりもコストがかかる点です。
それぞれの特性を理解したうえで、目的や予算に応じて使い分けることで、効果が高まります。
効果が高い研修を実施して、組織力を高めよう!
今回は、「研修制度を充実させたい」「研修を実施しても、思うような効果が得られない」など研修に関するお悩みをお持ちの企業の方のために、効果の高い研修を実施する方法や、成功のポイントについて解説しました。
効果の高い研修を実施するためには、以下のポイントをおさえておきましょう。
・研修実施をゴールとして考えない
・研修の評価ではなく、研修後の学びを活用した機会を振り返るアンケートを作成する
・受講者がPDS(計画・実行・評価、見直し)サイクルを回せる体制を整える
効果の高い研修を実施し、企業の組織力を高めていきましょう。
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