採用コストの相場は?採用コストの内訳や削減方法をご紹介!
労働人口の減少に伴う採用難の影響から、人材獲得競争は激化し、人材を獲得するための企業の採用コストは年々増加傾向にあります。
このような状況から、「質を下げず、採用コストを削減するにはどうすれば良いのか...」と頭を抱えている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
採用コストを削減するためには、費用の内訳や相場などの現状を把握し、自社に最適な対策を講じることが重要です。
本記事では、採用コストの相場や削減方法について分かりやすく解説しています。
年々増加する採用コストにお悩みの企業は、効果的な採用活動に是非お役立てください。
目次[非表示]
- 1.採用コストとは?
- 2.採用コストの相場
- 3.採用コストを削減する5つの方法
- 3.1.ミスマッチによる早期離職の防止
- 3.2.求人媒体を見直す
- 3.3.リファラル採用を実施する
- 3.4.自社サイトを強化する
- 3.5.採用代行サービスを利用する
- 4.まとめ
採用コストとは?
採用コストとは、求人サイトへの掲載費用や、面接にかかる人件費など、企業が人材を採用するためにかけた総費用のことをいいます。
採用コストは、外部コストと内部コストの2つに分けられ、コストを削減するためにはどちらか一方を見直すのではなく、2つのコストをバランスよく削減することが重要です。
外部コスト
外部コストとは、採用活動において外部に支払う費用のことをいい、下記のようなものが例として挙げられます。
・求人広告費
・人材紹介サービスの紹介手数料
・会社説明会等の会場費
・内定者への外部研修費
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外部コストを削減するためには、自社が求める人材に応じて媒体やサービスを使い分け、応募率を上げるための対策を講じることが効果的です。
内部コスト
内部コストとは、採用活動において自社内でかかった費用のことをいい、下記のようなものが例として挙げられます。
・面接官や採用担当者の人件費
・応募者や内定者へ支払う交通費
・懇親会費用
・リファラル採用のインセンティブ
|
内部コストを削減するためには、採用活動の効率化や内定辞退を防ぐ対策を講じることが効果的です。
採用コストの相場
採用活動を実施する上では、採用コストの相場を把握しておくことが非常に重要です。
各企業では、1年間でどれくらいの採用コストがかかっているのでしょうか。
株式会社マイナビの調査によると、2020年の1社あたりの平均採用コストは688.4万円で、前年と比較して14.3万円アップしていることが分かりました。
年度 |
予算 |
実績 |
2020年 全体 |
733.4(-57.8万円) |
688.4(+14.3万円) |
2019年 全体 |
831.9 |
674.1 |
また、企業規模別の平均採用コストについては、以下の通りです。
従業員数 |
予算 |
実績 |
3~50名 |
184.4 |
162.7 |
51~300名 |
358.7 |
322.4 |
301~1,000名 |
583.8 |
535.5 |
1,001名以上 |
1,887.7 |
1,809.9 |
出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2021年版(2021年3月)」
51~300名の企業では年間322.4万円、301~1,000名規模の企業では535.4万円と多額な採用コストがかかっていることが分かります。
採用コストを削減する5つの方法
ミスマッチによる早期離職の防止
目標とする人数を採用できたとしても、すぐに退職されてしまった場合は、求人サイトへの掲載費や選考にかけた人件費など大きな額の採用コストが無駄になってしまうため、早期離職を防ぐことは非常に重要です。
早期離職の理由としてよく挙げられるものは以下の通りです。
・仕事内容が合わない
・職場の人間関係が良好でない
・労働条件が整っていない
・キャリアに将来性がない
|
ミスマッチによる早期離職は、対策によって防ぐことが可能です。
社員の定着率が悪い企業は、退職者の退職理由を基に分析を行い、求人サイトに掲載する求人情報や社内制度について対策を立てる必要があります。
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求人媒体を見直す
求人サイトに求人情報を掲載しているのに、採用ターゲットとなる人材から応募が来ないという企業は、募集職種に合った求人媒体を利用できていない可能性が高いです。
最適な求人媒体を利用できていない場合は、いくら費用をかけても応募が集まらずコストが無駄になってしまいます。
リスクを最小限に抑えるためには、求人媒体の選定が非常に重要です。
そのため、求人媒体を選定する際は、過去の実績や認知度だけで決めるのではなく、求人ごとに戦略を立て、ターゲットとサイトの登録者層がマッチする媒体を選びましょう。
リファラル採用を実施する
リファラル採用は、自社社員に知人・友人を紹介してもらう採用手法です。
中途採用ではよく活用されているリファラル採用ですが、近年は新卒採用でも導入する企業が増えています。
リファラル採用は、求人媒体などの外部サービスを利用しないため、人材を紹介した社員に対してインセンティブを設定したとしても、大幅にコストを削減できます。
また、採用ターゲットを理解している社員が人材を紹介するため、企業への理解度が高く、定着率も高いと注目を集めています。
自社サイトを強化する
自社サイトは、文字数や写真の掲載枚数が制限される求人サイトと比較して、制限がなく自社の価値観や社風などを自由に発信することができます。
自社サイトを閲覧して応募した人材は、企業への理解度や志望意欲が高い傾向にあるため、採用後のミスマッチの減少や定着率の向上が期待できます。
また、求人サイトと比べて複数の職種で募集しても費用が増加しないため、自社サイトで人材を採用できれば、外部コストの大幅な削減に繋がるでしょう。
採用代行サービスを利用する
採用代行サービスとは、社内で行っていた採用業務の一部、またはすべてを外部へ委託する採用支援サービスのことをいいます。
採用手法の多様化によって、採用担当者の業務量が増加傾向にあることから、採用代行サービスを利用する企業は増えています。
採用工数や人手不足が解消されるほか、教育にかかる時間や人件費などの内部コストを抑えることができます。
「業務量が多くて人手が足りない」「新たな採用手法に慣れるまで時間がかかる...」とお悩みの企業は、これまでかかっていた採用コストと比較しながら、採用代行サービスの活用を検討してみるのが良いでしょう。
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まとめ
今回は、「自社のコストは、他社と比較して高いのだろうか?」「どうすれば採用コストを削減できるのか」とお悩みの採用担当者の方のために、相場や採用コストを削減するための5つの方法について紹介しました。
採用コストを削減するためには、採用コストの相場を把握した上で、社内制度や採用手法の見直しを行うことが重要です。
とはいえ、採用担当者の業務量が多い企業や専任担当のいない企業では「採用コストの分析や採用手法の見直しに費やす時間がない」という方も多いのではないでしょうか。
そういった場合は、採用全般に関わる業務を代行してくれるエス・グルーヴ「採用支援サービス」の利用がお勧めです。
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