ポップアップストアを成功させるためには?出店先の特徴やメリットを紹介!
近年、アパレル業界ではポップアップストアと呼ばれる期間限定の店舗が注目を集めています。
高いプロモーション効果が期待できるほか、コストを抑えて出店できるというメリットから、ポップアップストアを出店する企業が急激に増えています。
SNS等でも盛り上がりを見せているポップアップストアですが、「店舗経験がなく何から手をつけていいか分からない...」「初めての出店先で運営のノウハウが不足している」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ポップアップストアを出店するにあたって「短期間で売上を伸ばしたい」「自社のブランドや商品を広めたい」というアパレル企業の方のために、出店先の特徴や成功へ導くポイントについてご紹介します。
効果的なポップアップストアの運営に、お役立てください。
目次[非表示]
- 1.ポップアップストアとは
- 1.1.ポップアップストアを出店する目的
- 1.2.ポップアップストアの現状
- 2.ポップアップストアのメリット
- 2.1.SNSによる宣伝効果が期待できる
- 2.2.オンラインでの購入に繋がりやすい
- 2.3.販売チャネルが増える
- 3.出店先の特徴
- 4.成功のポイント
- 4.1.出店する目的を明確にする
- 4.2.出店先のコンセプトを把握する
- 4.3.経験があるスタッフを配置する
- 5.短時間で高いプロモーション効果が期待できるポップアップストアの出店を成功させよう!
ポップアップストアとは
ポップアップストアとは“期間限定”で出店される店舗のことを指します。
百貨店やショッピングモールなどに一時的に店舗を構えることで、“特別な体験”という意識を消費者に持たせやすく、来店を促進することができます。
また、スマートフォンの普及やソーシャルメディアの拡大により、情報が一気に拡散される環境が整ったことで、プロモーション活動の一環として出店する企業が増えています。
ポップアップストアを出店する目的
ポップアップストアを出店する目的は大きく分けて「売上げの獲得」と「ブランド・商品の認知」の2つがあります。
【売上の獲得を目的とした出店】
ポップアップストアは期間限定であるため、特別感があり常設店舗よりも魅力的に映る傾向にあります。
また、消費者に「今しか買えない」という意識を持たせることで、購買意欲を高めることが可能です。
販売を目的とする場合は、大型連休などの繁忙期に出店することで、新規顧客を獲得でき、売上拡大が見込めます。
【ブランド・商品の認知を目的とした出店】
商業施設や人通りの多いテナントに出店することで、多くの方にブランド・商品を知っていいただく機会となり、認知度を高めることができます。
また、外観や什器でブランドの世界観を演出するだけでなく、商品に関連したイベントなどを開催することでメディアにも拡散されやすく、ブランドへの理解を促すことができます。
ポップアップストアは何を目的とするかで方向性が大きく変化するため、出店目的を明確にすることが大切です。
ポップアップストアの現状
SHOPCOUNTERは、サイト会員を対象に「コロナ禍における販売方法に関するアンケート」を実施しました。(2021年5月時点)
上記のアンケートで「ポップアップストアや催事の出店計画」について調査したところ、1年以内に出店する予定や計画があると回答した事業者は51.6%と、半数以上を占める結果となりました。
出典:コロナ禍での製造・販売業者の新たな販売方法として「ポップアップストアや催事」がトップに。16%が開始 | COUNTERWORKS
コロナ流行以前はブランドや商品の認知を目的として出店するケースが多く見られましたが、近年は既存店が伸び悩んでいる企業も短期で売上を伸ばすために、ポップアップストアに挑戦している傾向にあります。
ポップアップストアのメリット
SNSによる宣伝効果が期待できる
近年はSNSの普及に伴い、ユーザーが話題にしたいと思うコンテンツを提供することで、情報が一気に拡散されるようになりした。
ポップアップストアは期間限定で希少性が高いことから、SNSでも話題になりやすく、プロモーション効果が期待できます。
そのため、プロモーションしたい商品がアピールできるようなディスプレイや、SNSに投稿したくなる外装にするなどユーザーに対してアプローチすることで、SNSによる高い拡散効果を狙える可能性があります。
SNSで拡散されることによって、宣伝費や広告費にコストをかけることなく集客できるため、プロモーションの一環としてもポップアップストアが注目を集めています。
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オンラインでの購入に繋がりやすい
例えば、ECサイトのみで販売しているブランドの場合、商品の素材やサイズに不安を抱き、商品購入にまで至らないというケースが少なくありません。
特に、高価格帯の商品であればあるほど、色味や品質など、実物を確かめたいというお客様が多いでしょう。
ポップアップストアでは消費者が実際に商品を見て触ることができるため、オンラインでの購入時に障壁となるサイズや品質に対する不安を払拭できます。
商品やブランドへの信頼を高めることで、オンラインで購入するハードルが下がり、その場で購入に繋がらなかったとしても、後日サイトを利用してオンラインで購入してもらえる可能性が高まります。
ほかにも、お客様が商品を手にした時のリアクションや表情を直接確認することで、今後のマーケティングに活用できるというメリットから、ECサイトでの販売をメインとするブランドの出店が急激に増えています。
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販売チャネルが増える
度重なる緊急事態宣言の影響で、休業や時短営業など当初予定していた販売日数を確保することが難しく、売上に伸び悩んでいる企業が増えています。
全体の売上を確保するには、販売チャネルを増やすことが効果的ですが、常設店舗の場合は人件費や賃料などの固定費がかかるため、長期的な採算が見込めなくては新規店舗のオープンは難しいでしょう。
一方で、ポップアップストアは一定期間での出店となるため、常設店舗に比べて、ローリスクで販売チャネルを増やすことができます。
また、常設店舗を出店予定の場所やその周辺に出店することで、ポップアップストアの実績を基に売上予測や客層分析ができるため、テスト営業としても利用することができます。
出店先の特徴
百貨店
百貨店は高価格志向で購買意欲が高いお客様を集客できるというメリットがあります。
そのため、「高価格な商品を展開しているブランド」に最適な出店先となっており、什器や備品は百貨店側で用意してもらえるケースが多いため、初期費用を抑えて出店することが可能です。
しかし、百貨店は他の施設に比べて、コンセプトが明確にあるため、施設のコンセプトを事前に把握した上で、施設の雰囲気に合致した外観や商品を展開する必要があります。
また、百貨店に出店する場合は、施設に見合った接客マナーがあるかも重要なポイントとなります。
百貨店は売り場に出入りする際に必ず一礼するなど、様々な独自のルールが存在します。
お客様も上質な接客を求めているため、身だしなみはもちろん、「百貨店の従業員である」という意識を持って接客・販売に臨む必要があるでしょう。
マナーが身についていない場合、お客様からのクレームに繋がる可能性があるため、百貨店ならではの接客マナーはを必ず確認しておきましょう。
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ショッピングモール
ショッピングモールは駅直結のビルや大型の屋内駐車場が隣接している施設が多いため、天候に左右されにくく、施設の利便性による集客力があるというメリットがあります。
また、ショッピングモールは街の特徴を考慮した上で、特定のターゲットに向けて設計されているケースが多いため、客層やターゲットの傾向があらかじめ分かりすく商品やレイアウトが決めやすくなります。
ショッピングモールは百貨店に比べると、レイアウトなどの自由度は高くなりますが、什器や資材、レジなどの備品も自社で手配する必要があるため、初期費用が高くなる傾向にあります。
そのため、「特定のターゲットに対して、ブランド・商品の認知度を高めたい」という場合にお勧めの出店先です。
路面店
路面店はディスプレイや商品展開の自由度が最も高く、派手な演出が可能であるため、多くの人に目に留まり、SNSやマスメディアに話題にされやすいというメリットがあります。
人通りの多い場所に出店すると、多くの人にブランド・商品を認知していただく機会となり、意外な場所に出店すると話題性を創出できます。
しかし、路面店は什器やレジなどの備品が自費であることに加え、賃料単価が高いため、金額負担が大きく初期費用が高額になる傾向にあります。
そのため、コストを抑えて売上を伸ばしたいという販売目的の出店には不向きだと言えるでしょう。
以上のことから、路面店は「ブランドの世界観を広めたい」というプロモーション目的で出店する場合に適しています。
成功のポイント
出店する目的を明確にする
常設店舗の場合、だいたいのブランドは売上や利益が目的だといえます。
しかし、ポップアップストアは冒頭でも述べた通り、プロモーションという側面もあります。
限られた期間と予算の中で、最大の成果を出すためには「何のためにポップアップストアを出店するのか」事前に目的を明確にすることが大切です。
プロモーションを目的とする場合は、売上と違ってブランドの検索数やサイトの会員登録数、SNSのハッシュタグ増加数を指標とする必要があります。
目的によって指標が異なるため、曖昧だと成功したのか正しく評価できません。
そのため、ポップアップストアを成功へ導くためには、目的をリストアップし、優先順位と目標ラインを明確にすることが最も重要なポイントとなります。
出店先のコンセプトを把握する
各商業施設には独自のコンセプトがあるため、商業施設内に出店する場合は、デザインやレイアウトが制限されることがほとんどです。
そのため、商業施設のコンセプトと大きく異なる独自性の高い外装や看板は、商業施設から禁止とされる場合があります。
特にプロモーションを目的とする場合は、商業施設のコンセプトとマッチする範囲内でブランドの世界観をアピールすることが重要です。
商業施設に出店する際は、プロモーション効果を発揮できるよう事前に出店先の担当者の方に確認し、コンセプトを把握しておきましょう。
経験があるスタッフを配置する
ポップアップストアは、短い期間でいかにブランドや商品の魅力を伝えられるが成功のカギとなります。
そのため、出店の際は施設のルールや時間帯別の客数や客層を把握している“経験豊富で優秀なスタッフ”を配置することが重要です。
出店先の特徴を理解しているスタッフが店頭に立つことで、客層に合わせてブランドや商品の魅力を伝えることができ、売上の向上が期待できます。
とはいえ、大型連休などの繁忙期に出店する場合は、優秀な人材を確保することが難しいでしょう。
「ポップアップストアは初めてで、経験豊富なスタッフが不足している…」「ピンポイントでシフトインできるスタッフがいない…」といった場合は、アパレル業界に特化した人材派遣などのサービスを利用することもお勧めです。
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短時間で高いプロモーション効果が期待できるポップアップストアの出店を成功させよう!
今回は、ポップアップストアの出店に悩む企業に、出店先の特徴や成功のポイントについてご紹介しました。
ポップアップストアを成功へ導くポイントは以下の通りです。
【成功のポイント】
・出店する目的を明確にする
・マッチするように出店先のコンセプトを把握する
・出店先の客層や客数を理解した経験があるスタッフを配置する
効果的なポップアップストアの運営に向けて、本記事を参考に是非取り組んでみてください。
「期間中に販売スキルが高い人材を確保することが難しい」「初めての出店場所で客層や集客の予測がつかない...」という企業は、派遣紹介サービスを提供しているプロに相談することもおすすめです。
客観的な視点によって、自社のみでは発見できなかった魅力や特徴を抽出できるといったメリットもあるため、上記のようなお悩みをお持ちの企業は、相談だけでもしてみるとしてみると良いでしょう!
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