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【面接ノウハウ】採用担当が知っておくべきストレス耐性の見極め方!


「どのくらいの頻度で新入社員が早期離職していますか?」

もし、早期離職が頻発しているのであれば、採用選考時に候補者のストレス耐性を見極められていない可能性が高いでしょう。

ストレス耐性は適正検査だけでなく、面接などで候補者の性格や行動パターンからも見抜くことが可能です。

本記事では、ストレスを構成する6つの要素について解説したうえで、候補者のストレス耐性を見極める際に有効な質問例をご紹介します。

今後の選考にぜひお役立てください。


目次[非表示]

  1. 1.ストレス耐性とは?
  2. 2.ストレス耐性には6つの構成要素が存在する
    1. 2.1.容量
    2. 2.2.処理
    3. 2.3.感知
    4. 2.4.経験
    5. 2.5.転換
    6. 2.6.回避
  3. 3.ストレス耐性が高い人・低い人の特徴
    1. 3.1.ストレス耐性が高い人の特徴
    2. 3.2.ストレス耐性が低い人の特徴
  4. 4.具体的な面接質問例
    1. 4.1.「容量」を見極める質問
    2. 4.2.「処理」を見極める質問
    3. 4.3.「感知」を見極める質問
    4. 4.4.「経験」を見極める質問
    5. 4.5.「転換」を見極める質問
    6. 4.6.「回避」を見極める質問
  5. 5.注意点
  6. 6.まとめ



ストレス耐性とは?

ストレス耐性とは、言葉の通りストレスに耐えられる力を指します。

社会では、人事評価やトラブル対応、職場の人間関係など様々な場面でストレスがかかるでしょう。

どれだけ優秀な人材であっても、ストレスに上手く対応できなければ、能力を十分に発揮できず、体調不良や退職につながります。

そのため、選考時点で候補者のストレス耐性を見極め、心身ともに健康的に働けるかどうかを予測することが重要です。


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ストレス耐性には6つの構成要素が存在する


ストレス耐性は以下の6つの要素で構成されています。

以下では、それぞれの特徴と対処法を解説します。


容量

特徴
容量とは、ストレスを溜められる程度を指します。容量によって、ストレス反応やストレスが原因で引き起こされる心身への影響が変化します。この容量が少ない場合は、ネガティブな感情に陥りやすく、ストレスによる身体の不調が起こりやすいです。
対処法
自分の限度を知り、適時に休息をとることでストレスを緩和できます。
また、時間を計画的に使い、無理のないスケジュールを組むことが重要です。


処理

特徴
ストレスの原因となる出来事に対して、臨機応変に対応する能力を指します。
不測の事態が生じた際に、パニックになり冷静に対応できない人は、自分を追い込む傾向にあります。                                       
対処法

処理能力を高めるためには、一度に処理しようとせず、対応する優先順位を決めた上で、段階的に解決していくことが重要です。


感知

特徴


感知とは、ストレスを感じとる能力のことです。例えば、上司からの注意に対して、それをストレスと感知するかしないかは人によって異なります。

相手の態度や環境の変化を敏感に感じとりやすい人ほど、ストレス耐性が低い傾向にあります。                                      

対処法

感知能力は個人の性格が大きく影響する要素ではありますが、ストレスを感じた際に自分がどのように反応しているのか客観的に理解しておくと、ストレスを感じる前に受け流せるようになります。


経験

特徴
経験とは、人生で鍛えられたストレスへの強度を指します。同じタイプのストレスを何度か経験した人はストレス耐性が高い傾向にあるでしょう。
反対に経験が少ないと、ストレス耐性が低い傾向にあります。
対処法
新しい取り組みや業務に積極的に挑戦し、経験をつむことで、失敗を前向きに捉えられるような考え方も持つことが重要です。                                        


転換

特徴
転換とは、ネガティブなことをポジティブに変換できる能力を指します。
失敗経験を成長機会と捉え、次の機会につなげようとする人はストレス耐性が高い傾向にあります。                                                        
対処法
失敗などのマイナスな面に隠れたポジティブな要素を発見する習慣をつけることで、ストレスによる影響をおさえられます。
失敗からの成功体験を増やすことで、自然とポジティブに変換できるでしょう。          


回避

特徴
物事の割り切りが得意な人は、回避能力が高く、ストレスを感じにくい傾向にあります。
一方で完璧主義の人は、受け流すことが苦手で回避能力が低いと言えます。             
対処法
回避能力を高めるためには、自分の価値観や限度を認識したうえで、それに基づいた行動をとることが重要です。                                          


ストレス耐性が高い人・低い人の特徴

ストレス耐性の高い人・低い人には、どのような特徴があるのでしょうか。


ストレス耐性が高い人の特徴

ストレス耐性が高い人には、以下のような特徴があります。


❚ 物事を前向きに捉えられる人

困難な状況に直面しても、今後に活かせるチャンスと考えれる人はストレス耐性が高いでしょう。

ネガティブな出来事をポジティブに変換する能力に長けており、「違うやり方を発見できた」「次回同じことが起きても次はうまくいく」と成長のきっかけと見なすので、ストレスを感じにくいです。


❚ 楽観的

楽観的な人はストレス耐性が高い傾向にあります。

1つの出来事に対して囚われすぎず、「何とかなる」と切り替えも早いため、ストレスを感じても溜めこまない傾向にあります。

また、楽観的な人はオン・オフがはっきりしている傾向にあるため、プライベートでストレスを発散できる人が多いです。


❚ マイペース

マイペースな人は、周囲に無理して合わせたり、自分の意見を押さえつけることはありません。

他人の意見や周囲の環境に流されず、自己肯定感が高い傾向にあるため、人間関係によるストレスは感じにくいでしょう。

また、予期せぬ事態に遭遇しても、自分のペースを保ちつつ冷静に対応できます。


ストレス耐性が低い人の特徴

ストレス耐性が低い人には以下のような特徴があります。


❚ 几帳面

真面目で几帳面な人は、自分にも他人にも完璧を求めてしまう人が多いですす。

どのような事にも手を抜かずに取り組む姿勢は素晴らしいことですが、すべておいて質の高さを求めてしまうとストレスを感じやすくなります。

少しのことでも上手くいかないと自信を失ってしまったり、他者の仕事が自身が求める水準に満たしていないと強いストレスを感じてしまうでしょう。


❚ 協調性が高すぎる

協調性が高い人は、周囲の状況や他人の意見に合わせて行動できます。

周囲と足並みを揃え、良好な人間関係を築ける点は組織において重宝される存在ですが、相手の心情を汲み取って行動することを優先し、自分が疲弊してしまう方が多いです。

自分の意見を押さえつけて我慢することは、大きなストレスに繋がります。


❚ 表現が苦手な人

自分の気持ちや状況を説明することが苦手な人は、ストレス耐性が低い傾向にあります。

相手に上手く伝えられないため、人と真正面からぶつかることを避け、ストレスと溜めてしまう人が多いです。

また、ストレスの原因となる事象・相手から逃げてしまう特徴があります。


具体的な面接質問例

面接で候補者のストレス耐性を見極める方法として、未だに圧迫面接をする企業もありますが、企業イメージが低下するリスクが大きく、効果的ではないでしょう。

候補者のストレス耐性を見極めるには、上述した6つの要素のなかで何を探りたいか意図を明確にすることで、ストレス耐性の見極めが容易になります。


「容量」を見極める質問

・何をしているときに気持ちが軽くなりますか?

・困難な状況に直面した時、どのように対応しますか?

上記質問によって、候補者のストレスに対する容量が見えてきます。

また、ストレス発散方法が明確な人は、容量が大きい傾向にあるため、趣味に関する質問も有効でしょう。


「処理」を見極める質問

・人間関係でトラブルになった場合、どのように対応しますか?
・業務上のトラブルが発生した際、どのように対応しますか?

上記の質問によって、ストレスとなる要因に対しての処理能力を確認できます。

自分なりの乗り越え方を明確に説明できる人は、処理能力が高いと推測できます。


「感知」を見極める質問

・日常でプレッシャーを感じる場面はありますか?また、その時の対処法があれば、教えてください。


・ストレスを感じるのはどのような場面ですか?

上記の質問によって、候補者の感知能力を予測することが可能です。

候補者に任せたい業務に関連する内容で、ストレスを感じやすい場合は注意が必要です。


「経験」を見極める質問

・今までの人生において最も大きな挫折は何ですか?
・人生で一番の失敗経験を教えてください。

上記質問によって、ストレスの経験値を確かめることが可能です。

部活や部署などチームのなかで中心的な役割で壁を乗り越えた人は、ストレスの経験値が高いかもしれません。


「転換」を見極める質問

・失敗を糧に成長した経験はありますか?
・もし仕事で大きな失敗をしたら、どのように行動しますか?
上記質問によって、ストレスに対しての向き合い方を見極めることができます。

マイナスな要因を成長の過程と捉え、ポジティブに受け止めている場合は、転換能力が高いと言えます。


「回避」を見極める質問

・理不尽な状況に陥った際、どう感じますか?
・お客様から理不尽なことで怒られた際、どう感じますか?また、どのように対応しますか?

上記質問によって、ストレスをうまく避けられるかを探ることが可能です。

理不尽な状況に対して、割り切った内容の回答である場合は、ストレスを避ける能力が高いと見られます。


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注意点

候補者のストレス耐性を面接で見極めるために、面接時に既往歴や現状の精神疾患について質問することは基本的にNGです。

上記は「要配慮個人情報」に該当し、情報を取得する場合は、あらかじめ本人の同意を得る必要があります。

厚生労働省が定めた「公正な採用選考の基本」に従い、本人に責任のない事項に関する質問は避けましょう。


まとめ

今回は、社員のストレス耐性でお悩みの企業に向けて、ストレスの要素や、面接で候補者のストレス耐性を見極める方法についてご紹介しました。

ストレス耐性を見極めるためには、適切な質問で候補者の性格や本音を引き出す必要があります。

そのため、本記事でご紹介した質問リストを参考に、候補者への質問事項は事前に社内で検討しておきましょう。


面接で候補者の本音を引き出すには、面接官のスキルも必要になります。

「数回面接を実施しても、ミスマッチにより早期離職してしまう」「ストレス耐性を見極めることが難しい」などの課題を抱えるご担当者様は、エス・グルーヴの採用代行をご検討ください。


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