新入社員に効果的なフォローアップ研修とは?最適なタイミングや成功のポイントを徹底解説!
新入社員の育成において、多くの企業が理念や業務内容などの理解を促すために、新入社員研修を実施しています。
しかし、課題抽出や理解度を深めるためには、新入社員研修のみでなく、一定期間が経過した後にフォローアップ研修を行うことが重要です。
フォローアップ研修を実施することで、「新入社員研修で学んだことが業務に活かされているか」「課題は何か」など自分を見つめ直す機会となり、さらなる成長を促すことができます。
そこで今回は、フォローアップ研修のメリットから、最適なタイミング、成功のポイントまで徹底的に解説いたします。
効果的な人材育成に是非お役立てください。
目次[非表示]
- 1.フォローアップ研修とは?
- 2.フォローアップ研修を実施するメリット
- 2.1.定着率を測定できる
- 2.2.課題や改善点を把握できる
- 2.3.離職率の抑制
- 3.フォローアップ研修を実施するタイミング
- 4.フォローアップ研修を成功させるポイント
- 4.1.事前に情報収集を行う
- 4.2.適切なタイミングで実施する
- 4.3.話しやすい雰囲気をつくる
- 5.まとめ
フォローアップ研修とは?
フォローアップ研修とは、新入社員研修後に一定期間が経過したタイミングで、過去に行った研修の振り返りや現在の課題を確認し、必要なスキルの習得や改善に向けて目標設定を行うための研修を指します。
入社してから一定の期間が経過すると、業務や自身のスキル、職場環境に不安や悩みを抱える人がでてきたり、各々の得意不得意が明確になってきます。
そういった時期に自分を見つめ直すことで、課題や改善点を抽出できるほか、悩みを解消することで定着率の向上が期待できます。
教育側としても、過去の研修の効果測定ができるため、新人教育において欠かせない研修と言えるでしょう。
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フォローアップ研修を実施するメリット
定着率を測定できる
フォローアップ研修は、過去に学習した研修内容を理解できているか確認する場として効果的です。
新入社員研修は短期で多くのことを学ぶため、時間が経過するにつれ、忘れてしまうケースも少なくありません。
新入社員研修で学んだ知識やスキルを復習する機会を与えることで、社会人としての姿勢や会社の中での自身の役割を再確認できます。
また、定着率を測定することで、今後の新入社員研修の内容や実施期間を見直すことができるでしょう。
課題や改善点を把握できる
新入社員研修後は、実際に現場に出て実践的な業務を行っていきます。
先輩の指導や研修内容を思い出しながら業務をこなしていきますが、慣れない環境では不安や悩み、プレッシャーを感じる機会は多いでしょう。
そこでフォローアップ研修を実施することによって、現状や課題を把握でき、今後の目標や改善点が明確になることで、不安や悩みを解消することができます。
離職率の抑制
フォローアップ研修には、研修に参加するメンバー同士でディスカッションを行ったり、振り返った内容をシェアするなどのグループワークを実施するケースが多いです。
同じ研修を受けたメンバー同士で意見交換や現状をシェアすることで、新たな気づきを得られたり、帰属意識の向上が期待できます。
帰属意識が高まることで、モチベーションが向上し、離職率を低下させることができます。
また、課題について改善策が見いだせなかった場合に、第三者からヒントを得られるため、答えが見つかりやすくなるといったメリットもあります。
フォローアップ研修を実施するタイミング
3ヶ月後
入社して3ヶ月後は、業務や職場環境にも慣れてくる時期です。
そこで、新入社員研修の内容を復習することで、定着率の向上が期待できます。
「新入社員研修で学んだことを知識として身につけられているか」「どれだけ実践できたか」を振り返り、実践できた部分とできなかった部分が明確にしてもらうことで、定着度を測ることができます。
また、配属後の業務の進め方や不安に感じている部分を早期に確認できるといったメリットもあります。
6ヶ月後
入社してから半年後は、既に結果を出している社員もいる時期でしょう。
この時期に実施するフォローアップ研修では、現状の課題把握と改善方法を模索することで、スキルの定着またはスキルアップを促すことができます。
ここでは、受講者同士でディスカッションの場を設けることが効果的です。
業務で意識していたことや、達成できたことを受講者同士で共有することにより、お互いを高め合い、良い刺激となるでしょう。
また、同じ課題や悩みを抱えている人がいた場合は、改善策が立てやすくなるといったメリットもあります。
1年後
入社1年後に実施する場合は、総合的な振り返りに加え、新たに入社してくる後輩への接し方、今後のキャリアプランを考える場として実施されるケースが多いです。
研修内容は、プレゼンテーションで実践してきたことや学んだことを発表することが効果的です。
1年の振り返りをプレゼンテーションで発表する機会を設けることで、入社してから1年でどれだけ自分が成長したかを可視化することができ、モチベーション向上が期待できます。
また、成功体験を周りに共有することで、受講者同士で学び合うことができ、後輩を育成する際にも活用できるでしょう。
フォローアップ研修を成功させるポイント
事前に情報収集を行う
フォローアップ研修を実施する際は、受講者が抱えている問題や悩みを事前に把握しておくことで、満足度の高いプログラムを組むことができます。
座学やグループワーク、OJTなど様々な方法があるため、受講者が抱える問題に応じて、適したものを選択するようにしましょう。
また、フォローアップ研修にはPDCAを回すために、目標設定シートを作成することが効果的ですが、受講者の情報を事前に収集しておくことで、項目が設定しやすくなるというメリットもあります。
適切なタイミングで実施する
研修の回数が多すぎると、業務の負担になるだけでなく、参加者の意欲も低下する傾向にあります。
そのため、フォローアップ研修を実施するタイミングは慎重に設定する必要があります。
フォローアップ研修は、経過時期により目的が異なるため、それぞれの目的に合わせて調整することが重要です。
まずは、目的を明確にした上で、適切なタイミングを検討しましょう。
話しやすい雰囲気をつくる
フォローアップ研修では、ディスカッションやプレゼンテーションなど、参加者同士でアウトプットする場面もあります。
必要以上に緊張感があると、受講者が自身の考えを上手く伝えられない可能性があります。
そういったリスクを軽減するためにも、話やすい雰囲気をつくることが非常に重要です。
当日は、アイスブレイクなどで受講者の緊張を緩和させると良いでしょう。
また、直属の上司が同席していたりすると、話しづらくなってしまう可能性もあるため、同席するメンバーにも考慮する必要があります。
まとめ
今回は、効果的なフォローアップ研修を実施したいと考える教育担当の方のために、フォローアップ研修の重要性から、最適なタイミング、実施する際のポイントまで徹底的に解説しました。
フォローアップ研修は、目的を明確にし、定期的に実施することで、離職率の軽減やモチベーションの向上など様々な効果が期待できます。
とはいえ、「受講者の課題に対して最適なプログラムが分からない...」「社内の研修ノウハウが不足している」などのお悩みを抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。
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また、オンラインにも対応しているため、コロナ禍でも安心して研修を実施することが可能です。
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