アパレル企業が人材派遣を活用するメリットとは?仕組みや会社の選び方を徹底解説!
労働人口の減少による深刻な人手不足や、即戦力となる人材の獲得が激化していることから、自社で人材を採用することが難しく、人材派遣の活用を検討されている方も多いのではないでしょうか。
近年では、D2Cブランドがポップアップストアを出店する際に人材派遣を活用するケースが急増しており、「経験豊富で即戦力となるスタッフを雇用できる」という理由から、特にオンラインの販売を中心とするブランドの間で注目を集めています。
そこで今回は、「急な欠員が多く、いつまでも人員が充足しない」「期間限定で店舗を任せられるスタッフを探している」などの理由で人材派遣を検討している企業の方に、人材派遣を活用するメリット・デメリット、派遣会社を選ぶ際のポイントなどを徹底的に解説します。
急な欠員による人手不足や優秀な人材の獲得にお困りの方は、是非参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.派遣とは
- 1.1.派遣の種類
- 2.人材派遣のメリット
- 2.1.コストが削減できる
- 2.2.業務の効率化
- 2.3.急な欠員に素早く対応できる
- 3.人材派遣のデメリット
- 3.1.帰属意識が低い傾向にある
- 3.2.雇用継続が厳しい場合がある
- 4.人材派遣会社を選ぶ際のポイント
- 4.1.アパレルに特化した会社に依頼する
- 4.2.依頼したいエリアに対応しているか
- 5.まとめ
派遣とは
派遣とは、人材派遣会社から紹介されたスタッフを雇う雇用形態のことをいいます。
派遣先企業は業務に関する指揮命令を行いますが、スタッフと雇用契約を締結しているのは人材派遣会社であるため、福利厚生や社会保険、給与の支払いなどは人材派遣会社が行います。
つまり、人材派遣とは「自社と雇用契約を結んでいない人材に働いてもらえる」仕組みとなります。
人材派遣の仕組み
派遣の種類
派遣形態には3つの種類が存在します。
■ 登録型派遣
派遣会社に登録しているスタッフから、企業の条件にマッチした人材を選定し、派遣先が決定したら派遣会社とスタッフは雇用契約を締結します。
1人のスタッフが同じ会社に勤務できる期限は3年となっており、派遣期間の終了と同時に契約満了になります。
■ 常用型派遣
常用型派遣とは、無期雇用派遣とも呼ばれており、期間を定めない労働契約で働く派遣のことをいいます。
登録型派遣と異なり、期間が定められていないため、気に入った人材がいれば同じ職場で長く働き続けてもらうことが可能です。
■ 紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、派遣契約終了後に正社員になることを前提とした制度です。
一定期間(最長6ヶ月)就業した後に企業とスタッフが合意した場合、企業は正社員として登用できます。
スタッフのスキルや人柄を見てから入社するため、ミスマッチが起きにくいとうメリットがあります。
人材派遣のメリット
コストが削減できる
自社で新しいスタッフを雇うには、採用担当の人件費や求人掲載などの広告費、内定者への外部研修費など様々な採用コストが発生します。
近年、採用コストは増加傾向にあることから、「少しでも費用を抑えたい」とお悩みの企業も多いのではないでしょうか。
人材派遣は、派遣会社がスタッフを雇用するため、これらの採用コストは発生しません。
また、人材派遣は採用コストだけでなく、社会保険や雇用保険といった各種保険の対応、給与計算や支払いの手続きといった労務管理コストも大幅に削減できます。
業務の効率化
自社社員の経験が不足している場合、業務に慣れるまで時間がかかるため、素早く業務を遂行することは難しいでしょう。
それに比べて、人材派遣では基本的に経験やスキルがあるスタッフを雇うことができるため、即戦力として活躍してもらえます。
また、外部のスタッフが業務を行うことで、自社の社員だけでは気がつかなかった無駄な作業や改善点を洗い出すことが可能です。
その他にも、派遣スタッフにノンコア業務を任せ、自社社員は本来注力すべきコア業務に専念することで、慢性的な残業時間を削減できるというメリットもあります。
急な欠員に素早く対応できる
人材派遣は、急な欠員や休業者に素早く対応できるというメリットがあります。
欠員や休業者が出た場合は、素早い採用活動が求められますが、人員を補充するには求人広告の掲載や人材の選定など様々な工数がかかるため、スピーディーに対応することは難しいでしょう。
人材派遣を活用すれば、必要なスキルや経験をもった人材をスピーディーに補充することが可能となります。
アパレル業界では、大型連休やセール時期に販売員が不足するケースが多いため、”必用な期間に必要な人数を補充できる”人材派遣は業界のニーズにマッチしたサービスだといえます。
▼アパレル業界の人材不足・獲得にお困りの際はこちら
人材派遣のデメリット
帰属意識が低い傾向にある
派遣スタッフは外部の社員であり、契約期間が定められていることから、社内でのコミュニケーションや会社の成長に対して関心が薄く、帰属意識が低い傾向にあります。
人材派遣を活用する場合は、指揮命令係の明確化や社内ルールの整備など、企業側で派遣スタッフを受け入れる際の制度をしっかりと定めておくことが重要です。
とはいえ、派遣スタッフであっても社員と同じ意識で働いている方も多いため、正社員と派遣スタッフを区別して接すると、人間関係に溝ができてしまう可能性があります。
「派遣社員は帰属意識が低い」と決めつけて接すると、優秀な人材の早期離職に繋がりやすく、企業にとっても不利益をもたらす場合があるため、注意しましょう。
雇用継続が厳しい場合がある
派遣スタッフが自社とマッチしている優秀な人材であった場合、契約を延長したいと考える方も多いでしょう。
しかし、契約の延長には企業側の意向だけでなく、派遣スタッフも契約延長を希望している必要があります。
そのため、企業が優秀な派遣スタッフとの契約を継続したくても、派遣スタッフが合意しなかった場合は、契約を継続することは不可能となります。
また、冒頭でも述べた通り、登録型派遣の場合は同じ企業に勤務できる期間は3年と定められているため、この期間を超えての継続は現行法上できません。
人材派遣会社を選ぶ際のポイント
アパレルに特化した会社に依頼する
人材派遣は、企業側がスタッフを指名したり、事前に面接を行うことは認められていません。
つまり、自社の課題にマッチしたスタッフが派遣されるかどうかは、利用する派遣会社によって左右されます。
派遣会社にもそれぞれ得意分野があるため、依頼する会社の選定は慎重に行いましょう。
アパレル企業が人材派遣を活用する際は、アパレル業界に特化した派遣会社を選ぶことで、経験豊富でスキルが高いスタッフを派遣してもらうことが可能となります。
そのため、販売経験者や運営ノウハウのある優秀な人材を求めてる企業は、アパレルに特化した人材派遣会社から選定しましょう。
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依頼したいエリアに対応しているか
人材派遣会社には、全国的に支社を設置して様々な地域に対応している会社もあれば、特定の地域に特化してサービスを展開する会社もあります。
近年の派遣会社は、東京や大阪など企業が多い都市圏に集中している傾向にあります。
そのため、派遣会社の対応できる仕事が都市圏に集中しているのも事実です。
地方企業や地方に進出している企業が人材派遣を活用する際には、派遣会社が依頼したい地域に対応しているか事前に確認しておきましょう。
また、初めての出店先でポップアップストアを運営する際に、派遣を活用する場合は、施設の客数や客層を理解しているスタッフが在籍しているかが重要なポイントとなります。
そのため、派遣会社の施設での実績や評判もしっかりと把握しておきましょう。
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まとめ
今回は、人材派遣の活用を検討しているアパレル企業の方のために、人材派遣の仕組みやメリット、会社選びのポイントについて解説しました。
人材派遣は、即戦力となる人材を素早く手配できるため、「期間限定で店舗を任せられるスタッフが欲しい」「募集しても自社にマッチした人材が集まらず、人手不足が深刻...」などのお悩みを抱えている方に最適なサービスだと言えるでしょう。
また、必要な時に必要なスキルをもった人材を確保できることから、自社の社員と業務を分担することで、業務の効率化を図れるというメリットがあります。
とはいえ、面接や適性検査による選考など、企業側で派遣スタッフを選ぶことができないため、自社の課題にマッチした人材を雇用できるか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そういった場合は、業界に特化した派遣紹介サービスを利用することがお勧めです。
エス・グルーヴでは、アパレル業界を中心に、急な欠員を始め、期間限定の催事やポップアップストアにも、経験豊富なプロの販売員を紹介・派遣することが可能です。
ご希望のエリアで、貴社のブランドにマッチした接客のプロフェッショナルを選抜し、販売員不足にすばやく対応いたします。
また、「店舗に優秀な人材が不足している」「スタッフが定着せず運営が不安定」とお困りの際は、店舗の販売代行など運営を全てお任せいただくことも可能です。
店舗運営に関わる機能を一任できるほか、事業やブランドを深く理解し、目標達成に責任を持つパートナーとして、管理体制の構築や、売上向上につながる+αのご提案など、幅広い業務を行わせていただきます。
アパレル業界の人材獲得・人手不足にお悩みの際は、是非エス・グルーヴの派遣紹介サービスをご検討ください。