ペルソナ設定とは?採用戦略の立て方
「なかなか人がみつからない・・・」「応募は来たけど、ターゲットと全然違う」など、募集活動をしていると思った通りの求職者が来ない経験をされたことはありませんか?
採用戦略を立てる上で、媒体の選定や面接官の育成、求職者へのアプローチなど様々な面を考慮する必要がありますが、その中でも今回は企業が求めている人物像の設定「ペルソナ設定」についてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.そもそもペルソナって何のこと?
- 1.1.ペルソナとターゲットの違いとは?
- 2.実際にペルソナを設定してみよう
- 3.ペルソナ設定時の注意点とポイント
- 3.1.思い込みや理想とは切り離して考える
- 3.2.分かりやすい人物像を設定する
- 4.まとめ
そもそもペルソナって何のこと?
ペルソナと聞いて、「なんか聞いたことはあるけれどよく分からない」という方は多いかと思います。
ペルソナ設定とは、マーケティング用語で “求めるサービス・商品などの典型的なユーザー像” のことを指します。
簡単に表現すると、そのモノやサービスを実際に使用していそうな人物を設定することです。
求人募集をしている際に、なかなか応募が来ずに条件を変えたり、募集媒体を増やして応募単価が上がってしまうことはよくあるだと思います。
そういった思い通りの結果が出ない理由の一つに、この「ペルソナ設定」がされていない場合が多いです。
ペルソナとターゲットの違いとは?
ターゲットと同じ意味ととられやすいペルソナですが、ペルソナはターゲットと比較すると具体的です。実際に例を以下に示します。
■ターゲット(年齢・性別・属性など) 例:20代・女性・会社員・独身 ■ペルソナ(年齢・性別・属性+好み・考え方など) 例:26歳・女性・カジュアル系アパレルブランド販売員・愛知・年収300万・4年制私立大学卒 趣味:ホラー映画鑑賞とテニス ・友好関係:幅広く誰とでも仲良くなれる・浪費家 |
といったターゲット内の「個人」をより具体的にイメージできるようにしたものです。
そこで、欲しい人物像を漠然と決めるのでなく、ペルソナ設定によって「欲しい人物像」をしっかりと定めることにより、より効果の高い採用活動を行うことが可能です。
では、実際にペルソナ設定に必要な項目をご紹介します。
実際にペルソナを設定してみよう
より有効なペルソナを設定するには大きく以下のような3つの手順があります。
STEP1:自社の状況を正確に把握する
STEP2:採用基準を立てる
STEP3:深く掘り下げ、具体的な人物像を作り上げる
それぞれについて、詳しく解説します。
STEP1:自社の状況を正確に把握する
ここは手順の中で一番大切なポイントであり、自社の状況を把握することは今自社に必要な人材を知ることになります。
把握方法として具体的な例としては以下が挙げられます。
■社内で現在の会社について思うことなどのアンケートを行う ■ネットやSNSの評判を確認する ■接する機会のある外部の人に聞き取りを行う |
STEP2:採用基準を立てる
まずはじめに、欲しい人物のイメージを具体的に作り上げていきます。
ここの段階では性別、年齢などの属性情報や職業・年収と言った本人の経験値など採用したいと思う人物像を設定をしていきます。
普段、欲しい人物像の経験値設定はしているかと思います。
ここでは、“営業経験3年”などの漠然とした人物設定ではなく “IT系法人営業経験3年” であったり “課長以下3名のチームでの法人営業3年” など、より細かく設定することがポイントです。
STEP3:深く掘り下げ、具体的な人物像を作り上げる
続いて、ターゲットをより深く掘り下げていきます。
性格や個性、価値観など仕事選びに大きく影響をしてくる項目となります。
また、仕事や生活において何に優先順位をおいているかも重要な項目です。
仕事や生活に対しての価値観は、採用後の定着率やパフォーマンスを発揮できるかなど大きく影響を及ぼします。
つまり、求職者が求める価値観と自社が “マッチング” しているかも十分に考慮しながらペルソナ設定をする必要があります。
ペルソナ設定時の注意点とポイント
思い込みや理想とは切り離して考える
人は知らず知らずのうちに己の理想にあった人やものに回答をよせてしてしまいがちです。
ペルソナ設定をするうえでは理想や主観を切り離せなかった場合、実際設定したような人物が現れたとしてもお互いの価値観や考え方などが合わず、採用後すぐ辞めてしまったり、社内の雰囲気が悪くなってしまったりと思いもよらなかった影響を与えてしまう可能性があります。
そうならないためにも、自社の状況を正確に把握することが大切になってくるのです。
分かりやすい人物像を設定する
ペルソナ設定のメリットとして共通認識ができるという点があります。
具体的で身近に存在しそうな人物像を設定することで、
採用担当内の認識違いを事前に回避することができ、採用活動を円滑にすることができます。したがって、自社の状況把握の際に収集した情報から多くの人が重なる部分を反映させることがポイントになっていきます。
まとめ
以上のことから採用戦略を立案をする場合には、ペルソナ設定は必ず必要な項目だということがわかります。
今回は、ペルソナ設定の一例をご紹介しましたが、設定の際には「求職者でも考えること」「自社の状況を正確に把握していること」が大切なことなります。
ペルソナ設定をした上で、次のステップとして求職者へのアプローチ手段の検討となります。
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